理想は麗しいが、現実味は乏しい。初めて丸々一年間の販売台数データがそろった13年は4万3千台の売り上げにとどまった。広汽三菱の劉偉・執行副総経理によると、広汽集団は14年の広汽三菱の販売任務を7万台としたが、広汽三菱は13年の倍にあたる8万6千台を目指すとしている。仮に8万6千台を達成しても、4万4千台の生産能力が活用されないことになる。また15年は「3年で中国での販売台数を20万台に引き上げる」ための最後の年であり、発展の規律からいうと、広汽三菱が来年に20万台を達成する可能性は低いといえる。
より重要なことは、広汽三菱は発展過程で十分に処理できない問題に次々ぶつかっていることだ。現在、同社の第一号製品となった「AXS」はエンジンオイルの乳化の問題が世間を騒がせているが、同社はなかなか公式の解決策をうち出さず、大企業として責任ある態度を示していない。
どんな企業でも順序を追って段階的に発展していくもので、広汽三菱も例外ではない。現在の状況から考えて、同社が中国の消費者にとって魅力のある製品をうち出し、真摯で責任ある態度を取れば、さらに営業販売で努力を重ね、ブランドの影響力を高めれば、企業の進歩は促進される。過激な計画に頼ってなんとかしようとするのは、砂上の楼閣のようにはかないことだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月27日