海洋経済発展の新たな周期の中で、海に発展の道筋を見いだそうとする広東省は「6湾1半島」の地域構想を描いている。現代型海洋漁業、海洋生物医薬品産業、海水の総合利用、ビーチリゾート観光などを柱とした海洋産業が、同省の「海洋経済地図」を徐々に形作っている。「国際商報」が伝えた。
同省には4千キロメートルを超える海岸線があり、海洋経済の生産額は過去約20年間連続で全国トップだ。同省海洋・漁業局がまとめた統計によると、2013年の同省の海洋経済は引き続き安定的に発展し、海洋生産額は1兆2300億元(約20兆1589億円)に達して、前年同期比11.7%増加した。漁業経済の生産額は2125億元(約3億4827億円)で同7.1%増加し、水産品輸出額は33億ドル(約3378億円)で同22.2%増加した。
同局の洪偉東副局長によると、広東省は南海(日本名・南シナ海)に面し、香港や澳門(マカオ)と隣り合い、東南アジア、中央、オセアニア、アフリカ、欧州などからの航路が一番初めに接する大陸部のエリアだ。豊かな海洋資源と巨大な発展の潜在力を備えていることから、広東の経済社会の発展にとって海洋が必然的な選択となり、重要な可能性となっている。
国務院は2011年、広東省を海洋経済総合試験区とすることを認可した。同省政府は12年、「広東省海洋経済発展『十二五』計画」を発表し、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)期間に同省が海洋主体機能エリアの配置を一層最適化し、海洋経済の新たな局面の構築に力を入れる構想をうち出した。