中国国有の携帯電話事業者である中国移動(チャイナ・モバイル)は、9日にタイ通信大手のトゥルー・コーポレーションの18%株式を55億元で買収することで合意したと発表した。10日付中国証券報が伝えた。
トゥルー・コーポレーションはタイのチャルーン・ポーカパン(CP)グループ傘下企業であり、買収完了後、中国移動がトゥルー・コーポレーションの第2の株主となり、チャルーン・ポーカパン(CP)グループが引続き同社の筆頭株主となる。
トゥルー・コーポレーション株の売却は海外パートナー獲得に関するCPグループの長期計画の一環である。一方で、中国移動によるトゥルー・コーポレーション株の取得は、同社の2007年のパキスタン移動通信キャリア・パクテル(Paktel)の買収に続く海外企業買収案件であり、中国移動の国際化プロセスがさらに進んだことを意味している。
「中国証券報」より 2014年6月10日