中国人民銀行(中央銀行)が12日発表したデータによると、5月の新規人民元建て貸付が8708億元、同月末の広義マネーサプライ(M2)残高が前年同期比で13.4%増となり、この2つの指標がいずれも市場の予想を上回った。13日付中国証券報が伝えた。
アナリストは、「これは、中央銀行による特定分野向けの流動性供給、個人向け住宅ローン提供の奨励などの一連の政策の効果がはっきり現れた結果である」と指摘する。
今後、中国人民銀行は流動性適度緩和の方針を維持し、公開市場操作により短期流動性に関する市場予想の安定化に努める見込みである。特定分野向け流動性供給の方針が着実に実施されるようにするため、中国人民銀行が金融機関に対する窓口指導を強化する可能性もあると見られる。
「中国証券報」より 2014年6月13日