中米関係はこのほど摩擦が続いているが、両国の経済関係には影響が生じていない。USAトゥデイ紙はこのほど、コラムニストの Ted C. Fishman氏の記事を掲載し、「中国の成長を続ける経済力は米国にとって、脅威ではなくより多くのチャンスを意味している」と伝えた。内容は下記の通り。
世界銀行は先ほど、米国が世界一の経済大国の座を、すぐに中国に譲り渡すことになると称した。しかしこれは実情と異なっている。両国のGDPの比較には、二つの一般的な手段があるが、その結果には大きな開きが生じる。最も一般的な手段は、名目GDPだ。この指標に基づき計算するならば、中国のGDPは約9兆5000億ドルで、米国は17兆ドルに達する。
中国の経済規模が拡大し、中国人の購買力が強化を続けている。これは米国の経済、および両国の友好にとっての朗報だ。中国経済の成長に伴い、中国企業と中産階級の消費者が拡大し、米国の輸出対象の拡大を促す。中国が強い国に成長すれば、中国に商品を輸出するその他の国と米国との関係も強化される。例えば採鉱・建設設備は、オーストラリア、カナダ、ブラジルに輸出される。これは各国が米国の設備を使い、鉱産物を中国に輸出する必要があるためだ。