上半期の中国経済を振り返ると、中国のマクロ調整の新たな考え方がよりはっきりとし、「区間型管理」と「特定分野の政策緩和」が経済調整の基調となっていることがわかる。この革新的なマクロ調整方式の下、中国経済は、画一的な処理や資源ばらまきをやめ、粗放型の調整から精確な調整への転換を実現している。構造調整にも積極的な変化が現れ、経済成長の安定化の傾向も明らかとなっている。
「区間型管理」:絶対数設けず 社会の期待を安定化
「中国政府は現在、微調整や区間型管理、特定分野の政策緩和を通じて、合理的範囲内での経済成長を保障している」。国務院の李克強総理は6月19日、訪問中のギリシャでこう語った。複雑で入り組んだ経済情勢に対し、中国政府はマクロ調整の考え方と方式を革新し、「区間型管理」と「特定分野の政策緩和」を武器としたマクロ調整を進めている。
2013年に李総理が「合理的範囲論」を打ち出して以来、中国経済の成長目標は、特定の数値の設定をやめ、範囲によって表されるようになった。今年の政府活動報告は、通年の経済成長の予想目標を7.5%前後としている。
専門家によると、「区間型管理」という考え方は、絶対的な数値を設ける単純な方法をやめ、市場と社会の期待をさらに安定化し、成長安定化の柔軟性を高め、経済構造の安定的な調整に有利となるものだ。