中国科学技術部(省)などの部門は2007年に、投資総額が7億元(約115億円)以上に達する特別プロジェクト「ハイエンド・フォールトトレラント・コンピュータ」を立案した。浪潮集団は長年の取り組みを経て、ついに重要技術を把握し、天梭K1を開発した。
天梭K1の総設計者でもある王氏は、「天梭K1の開発の成功は、長い道のりの1歩目にすぎない。より困難なのは、普及の実現だ。世界の大手と比べれば、当社はまだ力不足だが、努力を続ければホストコンピュータの国産化は時間の問題だ。天梭K1の試作機は2010年8月に、新疆支社でオンラインテストを実施した。天梭K1システムは現在まで4年弱稼働しているが、稼働状況は全体的に良好で、大規模普及の技術的条件が備わっている」と指摘した。
浪潮集団はこのほど、国産ホストコンピュータシステム産業連盟を発足した。
王氏は、「情報技術(IT)の国産化は、ホストコンピュータというハードの国産化だけでは不十分で、産業の生態システムの国産化が必要だ。当社はゼロからスタートし、従来の顧客の需要を満たすシステムを再構築する。言い換えるならば、海外メーカーとの競争は単なる企業と製品の競争ではなく、各社とシステム全体の競争になる」と述べた。
王氏は、「国産のITソフト・ハードが、重要業界の情報化事業を担当できることは、多くの事実によって裏付けられている。天梭K1の普及は、国家情報安全を最大限に保障するほか、コストを大幅に削減する。当然ながらIOHなどの大手と比べ、当社はまだ力不足だ。しかし国内メーカーが協力すれば、ホストコンピュータの国産化は時間の問題だ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月7日