肖さんは職員のセールスに心を動かされたが、コストを検討すると自信に揺らぎが生じた。肖さんは記者に対して、「この車の価格は、同クラスのガソリン車を3−4万元(約49-65万円)上回る。電気を使い運転すれば、1キロ当たりの走行費用は0.12元(約2円)ほど、ガソリン車の場合は0.8元(約13円)ほどだ。毎年1万キロ走るとするならば、1年間で節約できる費用は7000元(約11万4千円)だ」と計算してみせた。
肖さんは、「コスト面でガソリン車に追いつくためには、約5年の時間が必要になる。新エネ車がもっと高額ならば、差額の回収期間もより長くなる。それに5年内にバッテリーが故障しないという前提条件を満たさなければ、使用コストがさらに膨れ上がる」と分析した。
このほか、肖さんが心配している現実的な問題には、充電スポットの不足がある。長春市にはまだ、個人の新エネ車が便利に利用できる充電スポットがない。車庫がなくマンションの10数階に住んでいる肖さんにとって、充電問題の解決は困難だ。