295人を乗せたマレーシア航空MH17便が17日、ウクライナとロシアの国境付近で墜落し、国際金融市場に動揺が走った。ウォール・ストリートは同日、旅客機墜落の謎に包まれ、NY株式市場が軒並み下落し、リスク回避の機能を持つ金価格が高騰した。
ウクライナ機がロシアの戦闘機にミサイルで撃墜されたという情報が17日に伝わり、関連地域の政治的なリスクの拡大が予想された。その後、マレーシア航空のボーイング777がウクライナの国境地帯で墜落したという情報が伝わり、国際社会の注目を集めた。
欧州の主要株価指数が下落し、ドイツDAX指数は1%以上、ロシアETF(ティッカー・シンボル:RSX)は5%弱も低下した。
NY株式市場もこれに応じて下落した。17日、NY株式市場の3つの主要指数が軒並み下落した。投資家の意欲は、航空機墜落の情報によって大きく損なわれている。同日のダウ・ジョーンズ工業株平均の終値は、161.39ポイント低下の1万6976.81ポイントとなり、1%弱で2カ月ぶりの下げ幅を記録した。S&P500は1.2%低下した。イスラエル軍は同日、ガザ地区への攻撃を強化し、NY株式市場の投げ売りムードが強まった。