上半期の好決算を受けて、中国不動産大手の万科H株が外国機関投資家から人気を集めている。21日付中国証券報が伝えた。
香港証券取引所によると、JPモルガンは7月11日、同社株を3059万香港ドルで約200万株を買い付けした。またオーストラリア連邦銀行は14日、同社株を260万株(4066万香港ドル相当)を売却した。
このほど万科が発表した上半期の販売実績によると、14年1―6月期の販売面積は821万平方メートル、販売金額は1009億元(約1兆6400億円)となり、それぞれ前年同期に比べて14.6%、20.6%増加した。
また中国指数研究所の統計によると、上半期に50億元以上を販売した不動産会社は53社あるが、そのうち年間販売目標の50%を達成したのは、万科を含めて3社しかない。
UBS系の瑞銀証券によると、万科は全国に広がるプロジェクトによってリスクを分散。それによって地域の状況に応じたフレキシブルな攻略方が可能だという。
「中国証券報」より 2014年7月21日