HSBCは24日、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表し、速報値は52.0で、6月の改定値50.7から上昇し、2013年1月以来1年半ぶりの高水準となった。これで、6月に今年初めて、拡大と縮小の節目である改定値50を上回ってから、2カ月連続で50以上となった。業界関係者は、1年半ぶりの高水準を記録したことは、経済が上向きになっており、下半期には勢いよく回復することを示していると見込んでいるほか、各種景気対策の効果が増し、第3四半期(7-9月)の国内総生産(GDP)成長率は7.5%以上を維持すると期待されている。さらに、第4四半期(10-12月)には、さらに景気が回復するとの期待が高まっている。北京商報が報じた。
項目別に見ると、7月の生産の速報値が52.8と、16カ月ぶりの高水準となった。受注と輸出受注の指数も3カ月連続で50以上となり、中国国内と国外の市場の需要が共に改善していることを示している。また、雇用指数も回復し、企業の雇用意欲が上昇していることを示している。
滙豐の中国担当チーフエコノミスト・屈宏斌氏は、「受注と輸出受注の増加幅が拡大し、就職や価格指数も回復を維持し、在庫量も先月より少し増加している。これまで導入された小出しの景気対策の効果が持続していることを示している。回復を確実なものとするため、今後数カ月で政策当局者が緩和的なスタンスを維持すると見込む」と指摘した。