国家発展改革委員会の独占調査の抑止力により、自動車メーカーが今また主体的に値下げの動きをみせている。5日にはクライスラー系列のクライスラー中国自動車販売有限公司が、一部の製品・部品の価格を調整したことを明らかにした。「JeepグランドチェロキーART8」は6万5千元(1元は約16.6円)の値下げ、「チェロキー」5.7リッター車旗艦モデルは4万5千元の値下げになった。またヘッドライト、バックミラー、スターターなど145種類の部品の価格を20%値下げする。自動車業界の関係者は、。「4年続いた自動車独占調査が終わりに近づき、多くのメーカーは厳罰を回避することは難しいと考え、主体的な値下げによって少しでも処分を軽くしようとしている」と分析する。「北京日報」が伝えた。
▽海外メーカーの多くが独占調査の対象に
江蘇省物価局反独占分局はこのほど蘇州市、無錫市、丹陽市など5都市のベンツのディーラーを対象に反独占調査を行った。
輸入自動車取り扱い業者の独占行為には主に、完成車価格の制限、4S店(販売、部品提供、アフターサービス、情報フィードバックを手がける総合的サービス店舗)における部品価格とメンテナンス価格の制限の2つがある。
現在、上海市発展改革委員会のクライスラーに対する調査と湖北省物価局のアウディに対する調査が終わりに近づいている。両メーカーは調査により独占行為があったことが明らかにされ、たとえばアウディの湖北省の4S店では、部品価格とメンテナンス価格が統一されていた。クライスラーも上海で同じような問題を起こしている。両メーカーは近く、相応の処分を受ける見込みだ。