「風向計」の意義を持っているとされる三中全会では今回、「安定」の追求というはっきりとした政策の方向性が国内外に示されている。安定の中で前進を求めるという活動の総基調を引き続き堅持し、マクロ政策の連続性と安定性を保持し、財政政策と金融政策についてはいずれも現行の政策基調を堅持する。
7月29日、習近平総書記は中共中央政治局会議を議長として招集し、目下の経済情勢と下半期の経済措置を検討・研究した。会議から伝わってきた次の指針は、国内外の高い注目を受けた。
経済成長速度を正しく捉えることは、経済措置を適切に打ち出すのに非常に重要であり、各方面の措置にとって大きな影響を持っている。発展は、経済法則に従う科学的発展でなければならず、自然法則に従う持続可能発展でなければならず、社会法則に従う包括的発展でなければならない。財政・金融・資源の役割を発揮し、実体経済に対する支援を強化し、財政・金融・資源の配置を改善し、資金利用の高率を高め、実体経済の融資ルートを積極的に拡大する。
複雑に変動する市場に対して、中央によるマクロ調整は、従来型の金融緩和策を取ることはなかった。効率の低い「バラマキ」に走ることなく、照準をしぼった預金準備率の引き下げによって細かい刺激を行い、資金の必要性の急迫した小型・零細企業や「三農」(農業・農民・農村)分野への融資を緩和すると同時に、安定した通貨政策の連続性と安定性を保ち、調整政策の副作用を回避した。