中国国務院弁公庁はこのほど、「汚染物質排出権の有償使用・取引の試行のさらなる推進に関する指導意見」(以下、意見と略)を発表し、環境保護と汚染物質の排出削減における市場メカニズムの力を十分に発揮し、主要汚染物質の排出量の持続的かつ効果的な減少を促すとした。
試行地域に対して、2015年まで既存の汚染物質排出部門の排出権の審査を完了し、2017年末までに排出権の有償使用・取引の制度を確立させ、排出権有償使用・取引制度の全面的な促進の基礎を築くよう求めた。
意見では、「排出権とは、排出部門の審査・許可を受けた汚染物質の種類と量を指す。排出権の有償使用・取引制度の制定は、中国の環境資源領域の重大かつ基礎的な体制の革新、制度の改革であり、生態文明制度の制定の重要な内容だ。これは汚染物質総量抑制制度の効果をより良く発揮し、全社会の環境資源は有償という理念を樹立し、経済・社会の持続的かつ健全な発展に積極的な影響を及ぼす」と指摘された。
「中国証券報」より 2014年8月26日