英フィナンシャル・タイムズは28日ネットで『「アベノミックス」が輝きを失う』という記事を発表。中では、世界の一指導者にとってゴルフ休暇がスキャンダル事件になったとは決してよい虫の知らせではないと書かれた。
人種問題への抗議デモが米国ミズーリ州ファーガソンの町中で行われ、イスラム主義の過激組織がシリアでの米国記者斬殺で得意満面になった時、アメリカのバラク・オバマはゴルフ休暇を楽しんでいる最中が理由で非難された。一方の日本では、安倍晋三首相も危機期間中にゴルフを興じることで批判攻撃の対象となった。
安倍の場合、広島土砂崩れの報告を受けたにもかかわらずパットを振りつづけたことが批判の要因となり、結局暴雨によって50人以上の命が奪われた。しかしオバマへの非難と同じく、この種の批判(野党は国会調査による追及を呼びかけ中)には深層の脆弱性が隠れているように見える。つまり、一時人気絶好調だった「アベノミックス」の設計士が屈辱の夏を強いられているという事実だ。