同プロジェクトの工事で使用するパイプラインの大部分はロシア国内で生産。「西シベリアの力」第1段階事業にはロシア人専門家約1万1700人が参加し、作業員3000人がパイプラインの設置を担当する。
天然ガスパイプライン「シベリアの力」用の大口径ガス管は今年8月1日にロシア連邦サハ共和国レンスクに引き渡された。今回の引き渡し総量は2400トンで、チャヤンダ・ガス田-レンスク区間のパイプライン建設に使われる。
ガスプロムは既にイルクーツク州コビクタ・ガス田のボーリング作業にも着手。同社が全額出資する地質調査会社のダビドフ社長は「コビクタ・ガス田の探査・開発は『中ロ東ラインガス供給購入販売契約』枠組みの重要な項目の一つ。コビクタ・ガス田は『シベリアの力』輸送事業の重要な一部となる」と指摘する。