日本は現在、激しい世界自動車市場の競争で機先を制するため、新エネルギー車産業において「安全、エコ、快適」をコンセプトに革新し続け、著しい成果を収めている。
電気自動車が普及の段階に
日本市場の排気量1.8から2.0Lの中クラス電気自動車の販売価格は380~440万円であり、走行にかかる費用の差などを考慮すると、8.2万キロ以上走れば採算がとれる。ガソリン車より節約できるうえに環境にやさしく騒音が小さいなどの特徴により、電気自動車は普及の段階に入っている。
米調査会社HISによると、2014年の電気自動車の世界での生産・販売台数は前年比67%増の40万台に上り、2018年の販売台数は70万台、2030年には307万台に達する見通し。
日本企業はまだ電気自動車のコア技術であるリチウム電池の開発に取り組んでいる。現在30社以上が電池材料の研究を行い、多種の比較的安価な新材料を開発し、リチウム電池電極材料分野で競争を展開している。
トヨタ、日産、三菱、ホンダの大手4社はライバル心を棚上げし、共同出資で電気自動車とプラグインハイブリッドカーに充電サービスを行なう「日本充電サービス」を設立した。同社は政府の補助金を利用し、高速道路のパーキングエリア、スーパーマーケットチェーン、道路わきなど1万7000カ所に充電設備を設置した。