現在、中国公民の海外旅行先は米国、タイ、日本、フランス、英国、イタリア、韓国、マレーシア、香港地区、台湾地区などに集中している。為替レート、税還付政策、産地といった要因の影響により、同じブランドの商品でも地域が違えば価格に大きな差が生じることもある。そこでどこの国・地域に行けばより安くぜいたく品を手に入れられるか、その攻略法がネットで次々に発表されるようになった。あるネットユーザーは世界四大ぜいたく品消費エリア(韓国、香港地区、英国、フランス)における価格の比較をうち出した。たとえばフランスの有名ブランドのルイ・ヴィトンの場合、地元フランスで買うのが一番お得で、フランス以外では、欧州連合(EU)、米国、香港地区、韓国の順に価格が上昇していく。一部のカバン製品はフランスで買うのと韓国で買うのとで、1万元以上の開きが出るという。ネットユーザーの「黄小土豆」さんが「(海外で)ヴィトンのバッグを買えば、往復の航空券代分が浮くことになる。ぜひ買わなくちゃ」と言うのももっともだとうなずける。
▽日用品は気に入ったものを購入
賈さんが働く北京のネットワーク大手は、毎年一度、海外へ社内旅行に出かける。賈さんは今年7月、夫婦で日本へ10日間の旅行に出かけ、3箱分の買い物をした。「炊飯ジャーだけで3つ買った。前に日本で炊飯ジャーを買ったところ、家に来てご飯を食べた客のほとんどがおいしいといってほめてくれたからだ。3つではまだ足りないよ」と笑う。日本製炊飯ジャーは高くて、よいものだと5千元以上するが、品質がすばらしく、世界の同類製品の中でも優れているため、「お気に入り」に挙げる人は多い。海外ショッピングの達人はみな自分の買い物地図を持っており、フランスでぜいたく品、スイスで、腕時計、日本で電子製品、香港地区と澳門(マカオ)地区で粉ミルク、などと記されている。
海外ショッピングをする人の多くが、「毎年はっきりとした計画を立て、衝動買いはせず、下調べをしっかりして、3つ以上の選択肢を比較する。ぜいたく品は欧州に行くチャンスがあり、買ってもいいと思える価格で、すごく気に入ったものなら買う。使用頻度が高いのはやはり日用品」といったことを考えている。