家族企業747社のうち、世代交代をした企業数は74社で、全体の9.9%。現在、世代交代が進行している。世代交代をした企業とそうでない企業の2011~2013年度の業績を比較すると、前者の増益率が2ケタ(11.5%)に達したのに対し、後者は2.5%と大きな較差がある。また後継者が実権を握った企業は、前年の一時的な落ち込みがあったものの、良好な成績を継続。これに対して香港の世代交代は残念な結果になっている。(3)成長率が低下し、利益も減少している。
民営企業全体(1485社)と家族企業(747社)の2011~2013年度の利益成長率を比較すると、前者が12.3%(複利計算)で後者が3.2%。家族企業には売り上げを利益に結びつける能力が不足していると考えられる。(4)専門経営者の割合が高まる
家族企業(747社)のうちの86%の企業は株式と経営権が家族によって握られ、家族の中心人物が企業の所有者となっている。しかし三一重工のように従来型の世襲形式を放棄し、経営権を外部の専門経営者に委ねる企業も約100社ある。中国では、ほとんどの創業者が身内で世代交代を行う傾向が強く、そのためあらゆる機会を捉えて自分の子供を後継者にするよう育てている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年9月18日