―いち早く動いたシェラトンのおもてなし― こうした動きにあわせてビジネススタイルを変えているのは、小売店だけでなく旅行業もいち早く対応している。その一例がシェラトンホテル。2011年8月に「シェラトンホテルのおもてなしプラン」を打ち出した。旅行客が求めるのは知らない文化や観光地だけでなく、自宅のようにくつろげる空間―というのが彼らの見方だ。エミレーツ航空は、旅行荷物の無料預け入れ限度を引き上げただけで、多くの中国人旅行者を獲得した。2013年に発表された『中国海外旅行者調査報告』は、中国旅行客がホテルで求める『おもてなし10か条』を挙げている。
中国連銀カード・支付宝(アリベイ)サービス、中国語の上手なホテル従業員、WiFi、中国語のガイドブック、中国料理のレストラン、中国語のテレビ放送、中国語のホームページ、中国式のルームサービス、中国式朝食、中国語のホテル案内。中国旅行研究院が行ったアンケートによると、2013年中の中国人旅行客がこの中で最も足りないと感じたのは、中国語のサービス、テレビ、食事だった。