「長江黄金水道による長江経済ベルトの発展に関する指導意見」(以下、同意見)と「長江経済ベルト総合立体交通回廊計画」が、25日同時に発表された。この全文が1万字以上に上る同意見には、どのような見所があるのだろうか?周辺地域および経済社会の発展全体に、どのような重要な影響をもたらすのだろうか?記者はこれらの問題を巡り、専門家を取材した。人民網が伝えた。
◆同意見の発表、新時代の経済モデルチェンジが背景に
取材に応じた専門家は、同意見の発表の意義について、「これは新時代の経済モデルチェンジを背景とした、長江ゴールデン水路を軸とし、中国経済の発展をけん引する発展戦略だ」と指摘した。国家行政学院経済学部副部長の張孝徳氏は、「政府は1990年代に、長江を中心とする長江発展開放戦略を打ち出した。国務院は今回、再びこの戦略を取り上げたが、これは単純な重複ではない。中国経済のモデルチェンジの時期において、量的発展から質的発展へ、沿岸部の発展から内陸部の発展へ徐々に移り変わる」と指摘した。
国家行政学院経済学部公共経済教研室室長の樊継達氏は、「国内経済が『新常態』を迎えた現在、長江黄金水道による長江経済ベルトの発展は、中国の産業のアップグレード・モデルチェンジを推進し、経済成長空間の沿岸部から川沿いの内陸部への拡張を促す。次に、縦横に交錯する新しい経済性体系を形成する。それから、長江経済ベルトは世界的な影響力を持つ内陸河川経済ベルトに成長し、中国を経済大国から経済強国に引き上げる重要な成長源になる」と分析した。