中国国際経済交流センターの王副部長は、「現在中国経済は投資と輸出に依存したモデルから脱却しつつあり、新しい道を歩んでいる。自主イノベーションに加えて国際先進技術を導入することも重要。今回の輸入奨励の対象は、先進技術設備や基幹部品、ハイエンド生産性サービスなどで明確な方向性が示されている。これらは現在の国内産業のモデルチェンジとグレードアップの要求に合致するものだ」と述べた。
一方、輸入消費財に対する国内需要も大きい。商務部のデータによれば、中国に最終消費財に対する輸入量は全輸入の5%に過ぎず、世界の平均である20%前後と大きな開きがある。業界関係者によれば「国民生活と関係の深い一般消費財の輸入は、市場の供給を増加させるとともに、市場価格の安定につながる」ことになる。
このほか会議では、輸入管理の便宜を図るため、24時間・祭日予約の通関制度も打ち出された。自動輸入許可製品のペーパレス通関制度(試行)も加速する。輸入プラットフォームを設立し、公平な競争原則の下、国境を越えた電子商取引などの新たなモデルを活用し輸入増加を図る――としている。