しかしその一方で、金融緩和によるインフレと円安がもたらした物価の上昇は、消費者にとって大きな負担だ。日本の総務省が26日に発表した統計によると、8月の消費者物価指数(CPI)は前年同期に比べて3.1%上昇し、15ヶ月連続で前年同期比プラスとなった。
いすず自動車の関連メーカーに勤務する鈴木さん(宇都宮市)は、最近の物価上昇の影響についてこう語る。「会社は円安で輸出利益が大幅に伸び、2013年の決算は過去最高だった。しかし私の給料の伸びはいすず本社の伸びの40%。夏のボーナスはやや増えたものの、日々の暮らしは以前より厳しくなっている。先日、妻と買い物に出かけ500円のワインを買おうとしてけんかになった。予算のオーバーだいう。仕方なく棚に戻しました」