米国紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の9月30日付報道によると、中国の監督管理部門が米アップル社のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone6」(アイフォーン6)に通信接続営業許可証を発行したことで、中国の消費者に大人気のこの製品がまもなく大陸部で発売されるとの見方が広がっている。「環球網」が伝えた。
工業・情報化部(工業・情報化省)のサイトが同日発表した通知によると、このほどアップル社は「iPhone6」のために通信接続営業許可申請を提出し、電気通信設備通信接続営業検査機関のテストと同部の審査により、当該製品は通信接続営業の管理をめぐる要求を満たしていることがわかった。
アップルのiOSシステムは、3つのバックグラウンドサービスプログラムに個人情報漏洩のリスクがあることが外部から多数指摘されており、このため「6」の大陸部での発売が遅れていた。
同部はこの件について、バックグランドサービスプログラムのリスクに非常に注目しており、国内の情報セキュリティ検査機関に委託してiOSシステムの安全性を厳格にチェックしたところ、3つのプログラムには乗っ取られる可能性があることがわかったとしている。
また同部によると、安全の問題についてアップル社と話し合い、セキュリティ管理についての要求を申し出たという。
アップル社は提出した資料の中で、この3つのバックグラウンドサービスプログラムは診断ツールであり、「いかなる国のいかなる政府機関ともいかなる製品・サービスについてもいわゆる『バックドア』を構築したことはないし、これからも永遠にあり得ない」と約束した。
多くの情報が、「6」と「6Plus」が今月17日に大陸部で発売されることを示唆している。アップル専門店のスタッフもネットで内部訓練の様子をアップし、新iPhoneのサンプル機が17日に登場すると書き込んでいる。
「人民網日本語版」2014年10月1日