習近平総書記は今年7月8日に招集した経済動向専門家座談会で、次の点を強調した。改革の発展と安定との均衡点、短期目標と長期発展との均衡点、改革発展の重点、経済社会の発展と国民生活の改善との結合点を正確に把握し、発展方式の転換と構造の調整、民生の保障、持続可能発展の推進で、実のある成果を上げなければならない。中国は現在、経済成長率のギアチェンジの時期、構造調整の要の時期、経済発展の転換期にある。我々は、中央の決定や配置を真剣に貫徹し、短期目標と長期発展との均衡点を正確に把握し、経済の質と効果を不断に高め、ミドルハイレベルへの発展を進めることによって初めて、経済の中高速成長を維持し、経済社会発展の通年の目標と任務の実現を確保し、小康社会の全面的な建設に堅固な土台を築くことができる。
中高速成長の維持
中高速成長とは、高速成長との比較によって生まれた概念である。中国経済は、改革開放後の1979年から2011年まで高速成長を続けた。32年にわたる年平均9.87%の経済成長率は、世界のほかの国々を見ても、改革開放以前の中国を見ても、ほかに例を見ない。だが国際経済環境の変化と国内資源供給の制約、経済総量の基数の増大に伴い、中国経済の高速成長の維持は不可能となった。このような状況において、有効な措置を取って中高速成長の実現に努め、経済成長率を7.5%前後に保つことは、中国経済発展の必然的な選択となっている。