ミドルハイレベルへの発展
中国経済のミドルハイレベルへの発展を推進することは、中国経済の発展段階と中国の国情によって要請されるものである。中国の経済総量はすでに世界第二に拡大し、200種以上の製品の生産量で世界第一を誇っているが、一人当たりの所得レベルはまだ比較的低く、世界80位以下にとどまっている。中国は依然、発展途上の大国である。都市・農村間や地域間の発展も均衡を欠き、発達した都市と遅れた農村とが併存しており、二元的な経済構造とその矛盾とは突出した問題となっている。つまり中短期的に見ると、中国経済は、世界の発展のトップレベルを目指す段階にはない。我々は、現実から地道に出発し、中国経済のミドルハイレベルへの発展を積極的に進める必要がある。