資本市場の開放に向けたロードマップが徐々に明らかになってきた。中国人民銀行(中央銀行)金融政策第二司副巡視員の王丹氏は9日、「中央銀行は現在、人民元適格国内機関投資家(RQDII)制度の検討を進めているほか、適格国内個人投資家(QDII2)制度の制定を推進し、個人による海外市場への投資を認める予定だ。また、将来的には国内企業が海外で人民元建ての株式を発行することを許可する」と述べた。経済参考報が伝えた。
人民元の国際化加速を背景に、監督管理層は中国資本市場の双方向の開放をより一層推進する構想を立てているようだ。
上海と香港の株式市場相互乗り入れ制度の開始がまもなくとなった。王丹氏は発言の中で、「実体経済のニーズに基づき、人民元のクロスボーダー業務を発展させ、資本市場の開放を拡大する。中国とシンガポール、中国と英国の2国間経済対話において、RQDII制度の制定が言及された。これはすなわち、適格国内機関投資家に、人民元建ての海外投資を認めるものだ。一方のQDII2制度は、適格国内個人投資家に海外直接投資を認めるもので、これには証券投資、産業投資、不動産投資が含まれる」と語った。