業界関係者は、銀行が四半期末の預金吸収拡大の行為を短期間内に変えられないことを踏まえ、9月の新規貸付が前月比で微増し7200―8000億元に達したとの見方を示している。広義マネーサプライ(M2)の増加率はやや上昇し、非信用融資引き続き低迷していた可能性があるという。14日付中国証券報が伝えた。
交通銀行チーフエコノミストの連平氏は、「社会の資金調達の有効な需要が疲弊しており、銀行が直面する資産の質の問題によりリスク選好が低下しているが、銀行の四半期末の貸付拡大の習慣的な要素を鑑みると、9月の新規貸付は前月比で微増の7200億元前後となった可能性が大きい」と見ている。
四半期末の預金増加は、貸付拡大の主因だ。連氏は、「預金の偏向に関する審査を実施してはいるが、銀行は四半期末の預金吸収拡大の行為を短期間内に変えられず、M2増加率を押し上げた」と分析している。
「中国証券報」より 2014年10月14日