米・ブルームバーグの10月12日の報道によると、中国中央銀行の周小川総裁は「一部の国は人民元を外貨準備としているが、それを公表していないだけだ」と語った。11日のIMFと世界銀行の年次総会の期間中に、同社の記者に答えた発言という。また「ナイジェリアやベラルーシは人民元をすでに外貨準備としている。一部の先進国も同様だが、口にしたくないだけだ」と述べたとされる。
報道によると、金融危機以降、人民元の国際化が加速している。欧州中央銀行は来週の会議で人民元を外貨準備に加えるか否かを議論する。この問題に関連して周総裁は「中国経済の持続的成長と金融改革の継続に伴って、より多くの国が人民元を準備通貨にしようとしている。これは喜ばしいことだ」と述べた。