今回の財務相会合は例年と違う意味を持っている。APEC財務相会合の議長を務めた楼継偉中国財政部長は、今回の財務相会合はアジア太平洋地域の共同発展、共同繁栄に重要な契機を提供したと話した、とフランス通信社が報道。ロシア通信によると、21カ国・地域の財務相、国際通貨基金(IMF)、世界銀行の代表が今回の会議に出席し、地域経済の見通し、経済目標を達成するための共同行動、世界経済を復活させる進め方について話し合った。ドイツ週刊誌のフォークスは、財務相会合で発表した共同声明によると、各メンバー国は自国経済に見合った財政政策の施行によって世界経済を支え雇用を創出する、と報道した。APECは構造改革によって新たな成長パワーを放出し、景気低迷に対応するという。
「これは新たしい世界だ」。APEC事務局長・ニュージーランド準備銀行(中央銀行)アラン・ボラード前総裁は、これまでAPECは貿易に頼って成長をけん引されてきたが将来はそうならないと語った。ドイツの商業経済紙「ハンデルスブラット」は、北京財務相会合は地域経済にとって意味深い会議だと評価している。
ドイツ財経網は22日の財務相会合はAPEC非公式首脳会議のお膳立てをしたと報道。APEC非公式首脳会議第22回会合は11月10から11日にかけて北京で開かれることになる。会議は「未来志向のアジア太平洋パートナーシップの共同構築」というテーマをめぐって話し合い、習近平中国国家主席、オバマ米大統領、プーチンロシア大統領といった世界政界の要人が出席することになる。「朝鮮日報」は22日、パククネ韓国大統領はAPEC非公式首脳会議で習近平氏と首脳会談を行われると報道し、これは五回目になる「朴習会談』だという。