ロシアの独立新聞は24日、「中国は世界の資本市場で米国の取って代わっている。2014年の中国の対外投資は、海外からの中国への投資額を上回る」との記事を掲載した。チャイナ・マネーは海外で不動産や鉱業、金融業を買収しており、世界経済の中でその役割を一層高めているとしている。主な内容は以下のとおり。今年1~9月までの中国の海外直接投資は前年同期比21.6%の増加となった。
中国の高級幹部によると、「今年の年末には、中国の対外投資が中国への直接投資を上回る見込み」という。ロシアアカデミー極東研究所のAndrei Ostrovski副所長は、「中国は2001年の世界貿易機関(WTO)に加盟する前は、対外投資はほとんどなかった。
しかし現在は大量の外貨準備を保有し、チャイナ・マネーは世界中の投資物件に向かっている」と指摘する。大規模な対外投資によって、中国は米国にとって最大のライバルになった。このため米国は、日本やマレーシア、ベトナム、ブルネイなどの国を環太平洋経済連携協定(TPP)に引き込み、中国に対抗しようとしている。