『腐敗撲滅ネットワーク』宣言も採択予定
また外交部の王毅部長は同日記者団に対して、「今回の会議では、参加者の合意事項が100以上に達する見込みだ。その中で国民に一番関心のあるのは『腐敗撲滅』と思われる」と語った。「『腐敗撲滅』は会議で討論する必要のある、各方面から注目が高い議題だ。
会議で、『腐敗撲滅ネットワーク』に関する宣言が採択される見込み」だという。2011年に中国人民銀行(中央銀行)が明らかにしたデータによると、1990年代以降、中国から汚職官吏によって海外に持ち出された人民元は8000億人民元に上り、それが中国の大量の資金流出につながった。それらの海外流出資金を取り戻すことも腐敗撲滅における課題となっている。
2014年1月に開催された第18期中央紀律委員会第3回全体会議では、「海外流出した資金を取り戻すことに全力を挙げ、犯罪者を法の外で自由にしてはならない」と決議している。王毅部長は「中国の腐敗撲滅に対する姿勢は、全世界が知っている。中国は、関係各国による中国に対する理解と支援、とりわけ海外流出資金の取り戻しについての支援を期待している。各国が犯罪者にとって天国にならないようにしてほしい」と訴えた。