中国の商用車メーカー・福田自動車は2日夜、北京公共交通集団およびその全額出資子会社の北京八方達客運有限責任公司(購入者)と、計632台のEVバス「欧輝」の販売契約を結んだと発表した。これは新エネ車としては世界最大規模の販売契約だ。同じく2日、交付の第1陣となる30台のEVバスが、北京市懐柔区で運行を開始した。北京商報が報じた。
北京公共交通集団は532台のEVバスを購入する。内訳は300台の欧輝トロリーバス、232台の欧輝12メートルEV路線バス。子会社の北京八方達客運有限責任公司は、100台の欧輝12メートルEV路線バスを購入する。福田汽車は、「この契約が順調に履行されれば、当社の新エネ車の国内外市場における普及を促し、PM2.5の排出を効果的に削減できる。排気ガスによる大気汚染を根本から改善し、都市の清潔な大気を効果的に保護できる」と表明した。
北京公共交通集団と福田汽車は同じ2日、北京市懐柔区で700台EVバス契約式および、第1陣となる30台の交付式を開いた。北京の郊外の区・県でEVバスが大量に交付されるのは、これが初めてだ。同バスは急速充電技術を採用し、運行中の電力補充は10−15分のみで完了し、充電後に最長100キロ走行できる。北京公共交通集団は、「年末までに90台の6メートルEVバスを、西城区、朝陽区、豊台区などの循環路線に投入する。新エネ車の投入と使用に伴い、2017年の路線バスの窒素酸化物の排出量は2013年比で50%減、粒子状物質は60%減となり、平均排出水準は第5段階の排出基準を満たすことになる」と発表した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年11月3日