【ビジネス】 19のエコノミーを自由に往来できるABTC
1997年よりABTC計画実施
空港でABTC専用レーン(ブース)を見かけたことがある旅行者も少なくないだろう。APECは1997年より、ビジネス関係者の移動を円骨にするため、APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)計画を実施しており、同カードを有していれば、ビザなしで入国審査を受けられる。
ABTCの有効期間は3年で、その間は有効なパスポートを持っていれば、ビザを取得することなく、入国が許可された各APECエコノミーの間を自由に往復することができる。また、入国の際もABTC専用レーンで入国審査を受けることができ、とても便利だ。
中国は2002年からABTCの制度に参加。04年から、中国企業のスタッフに対するABTC発行と、他のエコノミーからの申請受付を始めた。
中国では現在、政府関係者や国有企業の従業員だけでなく、三資企業(合弁、合作、独資の外資系)や民営企業の従業員もABTCを取得できるようになっている。14年10月の時点で、中国ではABTCが計4万人以上に発行された。