北京はAPEC期間中、華麗な外交の大舞台ともなった。ハイレベル訪問と「会議の中の会議」が集中し、多くの二国間の外交劇が演じられた。中でも目を引いたのが、中露・中米・中韓の首脳の二国間会議である。中露の元首は頻繁な会談によって、両国の実務協力のレベルを高めている。オバマ大統領は5年ぶりに中国への公式訪問を行った。中米元首会談は形式と内容の双方でブレークスルーを実現し、両国の元首会談の新たな「北京モデル」を生み出した。習近平氏訪米の際の避暑地での会談に似たより親密な会合が催され、両国首脳はより小範囲のリラックスした環境で交流を深めた。両国首脳は、中米両国の新型の大国関係の構築という提唱の概念から実践への転換をはかり、その収穫を両国の社会と民衆にもたらすことを確認した。
中国の国際的な地位の高まりに伴い、国際社会は、中国がより大きな役割を果たし、より多くの責任を担うことに期待を高めている。中国はこれに実際の行動で応えている。APECの開催国として中国は責任を果たし、構想と知恵を捧げた。世界経済がギアチェンジしつつある中、APECの構成エコノミーは、100件を超える呼びかけを打ち出した。そのうち50件余りは中国が打ち出したもので、地域の経済一体化や経済の革新発展・改革、コネクティビティなど多岐にわたるものとなった。中国はリーダーシップを発揮し、APECの焦点を新たに調整し、中国の風格を世界に示した。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年11月11日