シルクロード経済圏構想の実現に向け、先に中国政府が400億ドルの基金を創設することを発表したのに続き、多くの民間資金も「陸」と「海」のふたつのシルクロード(一帯一路)の建設に参加する。
中国証券報によると、関連する政府機関が「海のシルクロード銀行」の設立を検討しており、資金は「海のシルクロード投資基金管理センター」が中心となり拠出する。新銀行の資本金は当面50億人民元。その後引き上げも予定され、複数の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国も資金拠出を表明している。
このほか、地方版の「シルクロード基金」も検討されており、多くの地方政府が「一帯一路」戦略に対応した各種基金を設立する予定だ。
▽海のシルクロード銀行を設立▽
海のシルクロード投資基金管理センターの責任者によると、同センターは民間ファンドで、この出資の目的は「海のシルクロード」の関連プロジェクトに資金を提供するだけでなく、民間資金として「一帯一路」に参加し、中国企業の海外投資における政府の色彩を弱めるのが最大の理由という。