▽地方政府もシルクロード都市建設を後押し▽
「一帯一路」プロジェクトには、地方政府も強い意欲を示している。中国証券報によると、福州市政府は国家開発銀行の支店や中国アフリカ発展基金と共同で100億人民元規模の人民元ファンドを立ち上げ、民間投資の形で「海のシルクロード」の建設に積極的に参加することを表明。古代シルクロードの発祥地である福州市を、現代のシルクロードの中心都市にすることを支援する。
業界関係者は、地方版の「シルクロード基金」はより多くの民間資本の参加を促すと見ている。投資プロジェクトは「海と陸のシルクロード」の沿線の国・地域で、主にソブリン・ウエルス・ファンド(政府系投資ファンド)の形式で行われるが、官民パートナーシップによる協力方式も排除されない見込みという。 中国国際経済交流センターの徐部長は「現在中国は生産能力が過剰で、多くの民間資本にふさわしい投資先がない。そのため国家戦略に従いシルクロード基金に参加する。また保険会社や社会保障基金などの機関投資家は投資リターン要求がそれほど高くなく、長期投資にふさわしいといえる」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月13日