中国には構造的金融緩和策の強化が必要

中国には構造的金融緩和策の強化が必要。

タグ: 中国金融緩和

発信時間: 2014-11-21 17:01:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

11月のHSBC中国製造業PMIの速報値は、6カ月ぶりの低水準になった。国家統計局が先週発表した10月の経済データも疲弊が続き、経済成長を支える有効需要の不足、デフレ圧力拡大という年末の様相が呈された。来年の経済成長の原動力は、効果的な改善を望み難い。差別化預金準備率引き下げと利下げを始めとする構造的緩和策の拡大の継続、金利引き下げの伝導メカニズムの円滑化、社会の資金調達コストの引き下げが必要だ。21日付中国証券報が伝えた。

現在の経済状況を見ると、中国経済の低迷のリスクが拡大している。生産者物価指数(PPI)の下げ幅の拡大は、川上の大口商品の価格変動という外部からの影響よりは、工業企業の生産経営の低迷による内部要因による影響が大きいといえる。輸出の緩やかな回復、不動産投資の持続的な低迷という状況の中、生産能力の輸出への利用、インフラ整備の刺激は短期間内に需要を効果的に刺激できない。これは実体経済そのもののレバレッジ比率が高すぎ、生産能力を一挙に処理できないことよりも、資金コストの上昇と極端に低い投資収益率が原因となっている。

中央銀行は2014年より、差別化預金準備率引き下げ、担保付き補完貸出(PSL)などの革新的なツールを使い大量の流動性を提供した。金融環境は全体的に緩やかになった。差別化預金準備率引き下げ、レポ金利引き下げなどによる市場金利引き下げで、資金コストが低減された。しかし資金難、資金調達コストの高騰は、経済成長率が低下し、構造調整を進める現在、際立った難題となっている。経済の構造調整は資金難、資金コスト高騰という問題に直面しており、マクロ調整が困難になっている。まず、実体経済の有効需要が不足し、金融革新が開始段階にあることで、緩和により生まれた資金は金融システム間を流動しており、効果的に実体経済に入っていない。次に、企業の低い収益率により資金調達が困難になり、リスクが拡大している。これに銀行の低コスト預金の高コスト金融商品への移転が加わり、利差取引下の貸付金利を能動的に低下させにくくしている。それから、地方政府融資プラットフォーム、余剰生産能力を抱える国有企業など、金利に敏感ではない部門の資金の枯渇が悪影響を及ぼし、中小企業の資金源を細らせている。

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