ムーディーズは、日本国債の格下げはAaaの外貨建て・円建て債務の格付け、銀行預金の格付けの上限に影響しないとした。
ムーディーズは初めて日本の格付けを下げた有名な格付会社だ。しかしアナリストは、ムーディーズの格下げは、国債市場に大きな影響を及ぼさないと指摘した。日銀が大規模な量的緩和策を実施していることから、国債市場は安定的な動向を維持すると見られる。
ムーディーズの格下げの情報が伝わると、短時間内に急激な円安が生じ、7年ぶりの高水準となる1ドル=119.11円に達した。北京時間1日19時現在、ドル円相場は0.6%上昇の1ドル=118.41円となっている。
経済指標が低迷
日本が最近発表した一連の経済データも、経済が苦境に立たされていることを示した。日本の10月のコアCPI上昇率(年率換算)は3カ月連続で低下した。生鮮食品を除いた石油製品を含む10月のコアCPI上昇率は2.9%となった。4月の消費増税の影響を除く物価上昇率は0.9%のみで、日銀の2%の目標に達していない。