社会科学院は「中国経済情勢の分析と予測―2014年秋季報告」で、2015年における中国のGDP成長率は7.0%前後だと予想。
中国銀行は12月2日に発表した「2015年経済金融展望報告」で、2015年のGDP成長率は7.2%前後、CPI成長率は2.4%前後、年間経済運営が低成長・低インフレという情勢で推移されると予想する。
中国国際金融有限会社(中金公司)の梁紅チーフエコノミストらがこのほど執筆した「マクロ経済政策の新常態を探る」という報告書の中で、2015年のGDP前年同期比は7.3%増、来年中国中央銀行は預金準備率の全面的引き下げ4回、金利引き下げ2回を実施する可能性があると予測している。
中国人民大学国家発展と戦略研究院の劉元春執行院長は、「現在得た情報を見ると、経済成長率は7%より若干上回る可能性が大きい」と話した。
国家行政学院経済学部の張占斌主任は、「経済成長の目標数値を適宜に引き下げることは今後の改革により大きな余裕を持たすためだ。目標を7.5%前後に設定すると、達成する可能性もあるが、成長率偏重になりやすく、その他の経済活動の展開に不利である。したがって、適度な引き下げは経済の構造調整全体に余地を与え得る」と説明した。