9日、人民元対米ドルレート基準値が1米ドル=6.1231元と、前営業日の1米ドル=6.1282元と比べて51ベーシスポイントの人民元高となった。しかし、人民元対米ドル直物相場は、取引時間中に一時前営業日より300ベーシスポイント(bp)以上安い1米ドル=6.2064元を付け、7月22日以来の元安・米ドル高水準を記録した。これにより、短期的な人民元安の観測が高まっている。10日付中国証券報が伝えた。
これについて、アナリストは「近頃米ドル指数が約5年ぶりの高水準に高止まりしていること、最新の中国の経済指標が低迷していることに加え、中国人民銀行(中央銀行)が利下げを実施したことにより、人民元安要因が強まっている。さらに、テクニカル分析の結果を踏まえ、短期的には人民元安傾向が続く見込みだ」と指摘する。
「中国証券報」より2014年12月10日