中国5大国有商業銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、交通銀行)のウェブサイトが掲載している預金金利の変動上限は、依然として基準金利の1.1倍ではあるが、各行の窓口業務ではこれが実質的に1.2倍に引き上げられている。11日付中国証券報が伝えた。
業界関係者によると、年末を控え各行の預金を積み増す圧力が高まっている。大手国有商業銀行であっても、準備預金の積み立てに絡む流動性の逼迫を受け、預金金利の上限までの引き上げを余儀なくされている。これについて、証券会社のアナリストは、「預金準備率と預金・貸出基準金利の引き下げには、まだ大きな余地がある」と話す。
「中国証券報」より2014年12月11日