第一段階は上海総合指数2000―2500ポイントの段階で、リスク選好の高まりを背景に、改革の対象となった国有企業や軍需企業などの関連銘柄が買われた。第二段階は上海総合指数2500ポイント以降で、9―10月以降に株価高騰の予想が急速に形成されたため、市場全体の上昇をリードしているノンバンクや底上げした銀行株が買われる。市場のムードは、株価高騰の予想、レバレッジ投資の主体(大企業、産業資本、私募、証券信用取引)によって主導される。第三段階はどうなるか?経済成長率のギアチェンジの最後のリスクが消滅し、2015年中頃にデフレからの脱却が実現し、企業が収益増の曙光を迎える可能性がある。
市場を左右する投資主体の特徴を見ると、保険会社は2014年の債券価格高騰により収益目標を前倒しで達成したが、2015年は一方的な高騰の可能性は低い。ゆえに持分資産を追加する原動力と圧力が存在する。各大手保険会社は最近、2015年の持分資産の追加について議論している。保険会社の穏健な投資の風格、それから監督管理層の証券信用取引の条件引き上げを考えると、利益配当の安定したバリュー株と優良株が保険資産の注目を集めることになる。
中国株は価値が高く、10.7%のリスクプレミアムに基づいて取引されている。これは追跡中の50の市場のうち最高水準だ。ソシエテ・ジェネラルは中国市場の投資を楽観し、質の高い構造改革によりA株の取引が膨らんでいくと判断している。
「中国証券報」より2014年12月5日