海外で「中国料理店」というと、これまでは「安い」、「庶民的」、ひいては「不衛生」というイメージが強かった。しかし、時代が変わり、今は高級志向を行く「中国料理店」も増加している。
欧州の華字紙「欧洲時報」の報道によると、北京の料理店・厲家菜(レイカサイ)がこのほど、高級なイメージ戦略でフランス・パリにあるエリゼ宮殿近くに出店した。同店で中国の宮廷料理を提供するために、「厲家菜」は著名なデザイナーに店のデザインを頼んだり、食材選びに1年かけたり、さらに、コックも中国から一流のコックを招聘するなど、準備に5年の月日をかけた。その努力の目的はただ一つ、「中国料理のイメージアップ」だという。
スリランカ最大の都市コロンボにもオープンして5年になる中国料理店「陽光花園酒楼」があり、独特の風味が自慢の淮揚料理や庶民派が売りの四川料理を提供。内装も上品で、最高のサービスを提供し、大人気となっている。本場の味の中国料理を、暖かい日差しが入る店内で、上品な音楽を聞きながら、友人と共に食べる。そんな食事は、贅沢な時間ではないだろうか?