これら高級志向の「中国料理店」は、西洋人の味覚に合わせながらも本場の中国料理を提供し、現地で好評を博している。2010年、カナダでオープンした中国料理店「宝貝小館」では、昔の上海の雰囲気漂うアンティークな内装が施された店内には西洋風のカウンターもあり、そこで伝統的な中国料理を楽しむことができ、人気となっている。同店はカナダの人気レストラン50傑にもランク入りした。
一方、これら高級志向の「中国料理店」には、どれほどの需要があるのかというのが、業界関係者の注目の的であり、心配の種でもある。しかし、心配無用。多くの高級中国料理店が、既に何十年も人気を保っている。
米ニューヨークで、四川料理と湖南料理を提供している「順利園」は、高級中国料理店として名を馳せ、オープンしてからの約40年、常に人気を保ってきた。米国の飲食業界が不調の時期も、同店だけはいつも大勢の客でにぎわい、メディアの取材も絶えない。また、カナダ・バンクーバーで、江蘇料理と浙江料理を提供している「福聯」もオープンして20年以上になり、常に客で満員。多くの現地人をやみつきにさせている。
高級志向の「中国料理店」で、海外の人々は料理だけでなく、その上品な雰囲気をも楽しんでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年12月20日