株を持ち続けることは幸せなことだ。良い収益を得ることが期待できるからだ。株を持ち続けることはまた苦しいことだ。これはさまざまな誘惑に勝ち、寂しさに耐えなければならないからである。A株市場は現在、長年に渡る低迷を経てついに活況を呈し、これまでとは異なる強気相場の様相を見せている。相場の高騰を見守る投資家は、戸惑いをも感じている。実際、毎回本格的な強気相場が到来するたびに、投資家は株を持ち続けることの苦しみと楽しみを味わってきた。しかし本格的な強気相場が始まっている状況下、政策の方向に合致する株や優良株を持ち続ける価値と意義がある。19日付中国証券報が伝えた。
A株市場の投資家の心理は複雑だ。証券株を保有していたならば、株価高騰の中で株を持ち続ける喜びを感じていたことだろう。風向きの変化を見定めることができなかく、証券株の全面高で利益を得られなかった投資家は、チャンスを逃した悔しさを味わっていたことだろう。相場上昇の勢いが強まる中、投資家の心理が日増しに複雑になっている。
このほど取引高が連日で過去最高を更新するようなことが沈静化する中、一部の投資家は異なるセクターの株が交代して上昇していくことで、収益を獲得することを期待している。しかし市場の状況を見る限り、この願いは叶えられていない。セクターの交代があって、軍需やインフラ関連銘柄が上昇し始めたが、証券株を含む金融株が急騰する場面は再び現れた。ただ、これまでの息つく間も与えぬ力強い攻勢と異なり、今回の金融株の上昇ペースは緩やかなものである。18日のA株市場では、上海総合指数は前回のピーク値にあと一歩まで迫りながら、反転下落した。しかしながら最近の変動において、多くの株は値動きがないか、下落した。今後株価が上昇するかについても未知数で、個人投資家の張さんは、「空振りが塩漬けに変わっている。この強気相場は、弱気相場よりも稼ぎにくい」と焦りを示した。個人投資家の王さんは二度と金融株を買うチャンスを逃すまいと底値買いを狙っている。