「キーワード3」 高速鉄道車両の輸出
これまでの服装関連商品の輸出から現在周辺諸国への狭軌高速鉄道ユニット、ハイエンド医療機器の輸出、新型製品の国際工業デザイン大賞の受賞など。「目下中国の輸出情勢は厳しいものの、輸出競争の優位性は依然として健在だ」と専門家は見ている。
「肝心なのは製品のグレードアップとモデルチェンジだ。沿海地域における靴、手袋、服装、帽子の生産、これら低付加価値製品の業界を次第に淘汰し、高付加価値製品の方向へ発展させなくてはならない」と連平氏はこう話しながら、「政府は管理方法を改善し、例えば、政策の緩和や人々が起業しやすい環境、市場主導型革新に有利な政策や制度的環境を整備する必要がある」と指摘する。
「キーワード4」サービス業の台頭
中国は工業大国からサービス業強国へ転換しつつある。2013年、中国サービス業の増加値は初めて第二次産業を越え国民経済における最大の産業となり、今や中国経済成長の新たなけん引役になっている。経済成長率は低下したものの、全国都市部における新規雇用人数は年間目標を前倒しで達成した。
「投資と輸出主導型経済が消費主導型経済に移行する過程で、商業・貿易・物流、インターネット金融といった生産的サービス業の需要は必然的に増えていく」。中国(海南)改革発展研究院の遅福林院長は、「消費構造のグレードアップは供給市場の並行成長をもたらし、差別化サービスの提供につなげる。例えば、現在養老消費の潜在力は完全に掘り出されておらず、養老消費の供給も遥かに足りない」と指摘する。