中国財政部は先般、2015年1月1日から国内の原油生産企業に課す「石油特別収益金(超過利潤税)」の基準となる原油最低販売価格を1バレル=65米ドルに引き上げると発表した。29日付中国証券報が伝えた。
徴収基準の引き上げ後、特別収益金の徴収には引続き5段階の超過累進課税方式が適用される。原油価格が65―70米ドル/1バレルの場合は税率が20%となり、その後5米ドル上昇するごとに税率が5ポイント高くなる。ただ、原油価格が85米ドル以上となった場合は税率が40%に固定されることになっている。
中国政府による石油特別収益金の徴収は、2006年3月から始まり、国内の石油開発企業が一定価格を超えて国産原油を販売することで得た予定外の収入に対して徴収する税金である。
前回の石油特別収益金徴収基準の引き上げは2011年に11月1日だった。原油最低販売価格を1バレル=40米ドルから65米ドルに引き上げられた。
「中国証券報」より2014年12月29日