中国の義烏市を出発した国際貨物列車が12月9日にスペインのマドリードに到着すると、最高級のもてなしを受けた。米フォーブス(電子版)が伝えた。
この「21世紀シルクロード」は「世界最長の鉄道」で、シベリア鉄道と「オリエント急行」の合計を上回る。21日で8000マイル以上を移動し、中国、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、フランス、スペインを通過したこの列車は、最長運行距離を樹立した。
しかしこの中国からスペインに向かう貨物列車サービスには、経済的意義があるのだろうか?これは思いつきの奇想天外な冒険と同じかもしれない。しかし超長距離鉄道サービスは、確かに国際貨物輸送の「武器庫」の重要な「武器」の一つだ。
輸送費と速度を見ると、長距離列車は空輸と水運の間に位置する。国際鉄道連合の貨物輸送事業担当者によると、10トンの40フィートのコンテナを成都市からポーランドのウッチに輸送する場合、列車なら12−14日、空輸なら数日、船便なら約6週間かそれ以上になる。空輸にかかる費用は4万ドル、列車は1万ドル、船便は5000ドルだ。
しかしながら、米ホフストラ大学世界研究・地理学教授のJean-Paul Rodrigue氏は、ユーラシア・ランドブリッジを通過する鉄道貨物輸送は多くの問題に直面すると指摘した。まず欧州の鉄道の貨物輸送量は米国の半分にも満たない。これは欧州の橋やトンネルの高さが低く、これにその他のインフラ面の問題が加わり、二段重ねのコンテナが使用できないからだ。もう一つの問題は、ドイツからスペインに貨物を輸送するため1週間がかかることで、鉄道輸送の速度とコストパフォーマンスを損ねる。