2014年の下半期、中国株式市場は爆発的な市況で新たな強気相場の幕を開けた。相場の熱気に伴い、中国の腐敗撲滅の戦いも躊躇なく行われ、改革深化の足取りも加速化の様相を呈している。
2015年、中国の経済成長と体制改革には避けられぬ困難がありながら得難いチャンスもある。経済構造の合理化とグレードアップを成し遂げて新たな潜在的な経済成長の原動力を蓄えるには、旧習を墨守し改革を怠ることは許されず、国情を顧みず見境なく人まねをすることもしてはならない。中国の株式市場はベアマーケットになるのはもってのほか、「狂牛」のようなブルマーケットになるのもいけない。代わりに経済成長の成果、改革の成果を十分に反映した合理的な成長が続く市場になることが望まれている。
「証券日報」調査研究チームは社内外の資料を集め、2015年の中国株式市場の成り行きに影響を与える諸要因を整理・分析した上で下記のようにまとめた。
1、2015年の中国GDP成長率は7.4%、CPI上昇率は約3%に
幾つかの国際機関の予想によると、世界経済は2015年引き続き回復に向かうが大きな改善は期待できない。このような背景の下で中国経済は引き続き発展し、構造調整における大きな進展を受け、サービス業、特に近代サービス業の独立した成長能力が著しく目立ち、経済に対する消費の寄与率も上昇する見込みだ。2015年、一連の力強い改革措置が打ち出されることになっており、中国経済成長は楽観視できる。
2015年のGDP成長率は7.4%になる見込みだ。これはわずか7%という一部機関による予想数値と大きくことなっている。現在、中国国内の消費成長は経済減速と真逆な様相を呈しており、資源関連資材の価格改革は物価上昇を一層押し上げ、2015年のCPI上昇率は2.5%~3%になる。